311ゼミナールの学生が能登半島地震の被災地を視察し、避難者の支援活動に取り組みました

311いのちを守る教育研修機構(防災教育研修機構)は震災に向き合う自主ゼミ「311ゼミナール」の活動として、3月18〜21日の4日間、能登半島地震の被災地を視察し、避難所生活を送る被災者の支援活動に取り組みました。

311ゼミ担当の武田真一特任教授が引率し、3年の一瀬辰之介さん、松川凛香さん、2年の高橋輝良々さん、1年の村上陽亮さん、後藤咲佳さん、小原梨紗さんの6人が現地活動に参加しました。主な活動先は石川県穴水町、輪島市、珠洲市、金沢市です。

穴水町では、避難者支援を続けるNPO法人レスキューストックヤード(名古屋市)の指導の下、避難所2ケ所で高齢避難者向けにレクリエーションタイムを企画し、方言ラジオ体操やペットボトルボーリング大会、懐メロイントロクイズに取り組みました。長引く避難生活で交流が少ない高齢者の皆さんは、東日本大震災に向き合うゼミ生たちの訪問を歓迎し、一緒に歌い、体を動かすなどして笑顔を見せていました。

輪島市では、高校に間借りして学校再開した市内6つの小学校の教室を訪ねて、授業の様子を視察したほか、大屋小学校に勤務する初任の二人の先生、田中柊麻さん、梯円華さんから被災後の対応や教訓について聴き取りを行いました。6つの学校には、宮教大が東日本大震災後の児童生徒対応や教員の取り組みをまとめた資料も寄贈しました。

期間中は、大火災で焼け落ちた輪島市朝市地区の一帯、珠洲市の津波被災現場、16人が犠牲になった穴水町の土砂崩れ現場なども訪れ、2か月半以上たってもあちこちで倒壊した家屋が手つかずのままになっている能登半島地震の被害の甚大さとともに、あらためて地震災害への備えの重みと支援活動の継続の必要性を確認しました。

活動の様子は後日、報告書にまとめるとともに報告会を開いて、311ゼミ生全体で共有します。