宮城教育大学の防災教育研修機構(311いのちと守る教育研修機構)は2019年4月の発足以来、南海トラフ巨大地震や首都直下地震等に備える地域を中心に全国の教職員を対象にした東日本大震災の被災地を巡る視察研修を実施しています。

年2回、8月、3月(あるいは2月)の定期開催を予定し、コロナ禍で中止した時期を除いて2023年度まで8回実施しました。参加者は毎回定員の3倍から5倍に達する応募がある中、地域バランスや校種、年代などを考慮して選考しています。北海道から沖縄まで、小中高校、特別支援学校、教育委員会で勤務する20代教諭から50、60代管理職の教職員まで幅広く参加し、これまでの参加者は210人以上になりました。

研修は3泊4日で岩手から宮城の学校被災現場を訪ね、当時の校長や生徒の話を現場で聴き、総括のワークショップを開いて、被災地から学ぶ学校防災、防災教育の視点を共有します。震災時の避難路を実際に歩くといった実践型の視察やワークショップにより、避難先の再検討、訓練の改善、マニュアルの見直しといった成果につながるケースも多いのですが、それ以上に「学校と教員がなぜ防災や防災教育に取り組むのか」を深く考える内容で設計されています。ほぼ全員が事後アンケートに「期待以上だった」と答え、子どものいのちを守るだけではない災害対応の視点を得て、自らの姿勢を問い直し、あらためて防災教育に取り組む自覚を確かめています。

詳細は、下の総括記事のリンクをご覧ください。

問い合わせは、宮城教育大学防災教育研修機構(311いのちを守る教育研修機構)

メール 311drr-life(at)grp.miyakyo-u.ac.jp

電 話 022-214-3296