311ゼミ1期生と防災教育を語り合う/教員3年目の卒業生2人とゼミ生ら22人が教育現場の現状と課題を共有

防災教育研修機構(311いのちを守る教育研修機構)は11月18日、311ゼミナールの活動として、ゼミ1期生の現職教員2人を招いた講話と語り合いの機会を設け、教育現場での震災学習や防災教育の現状と課題について意見交換しました。

講師になったのは、宮城県美里町北浦小教諭の水谷彩佳さん、気仙沼市大谷小教諭の三浦美咲さん。2人は2019年度に機構発足と同時に311ゼミが立ち上がった際に、当時本学3年生としてゼミ活動に参加した1期生です。語り合いにはゼミ生19人のほか、学内広報で集まった一般学生3人も参加しました。

水谷さん、三浦さんは教員になって3年目の立場で、それぞれ学校防災の取り組みや教科教育での防災授業の工夫、地域との連携による避難訓練などを紹介し、震災起点の防災教育に取り組んでいる状況を報告。地域の違いや教員間でも温度差がある現状にも触れながら、「ゼミ活動で被災経験を振り返り、震災を深く掘り下げて考えた経験が教員としての活動の原点になっている」と語り、現役ゼミ生を激励しました。

多忙と言われる教員の日常についてもやりとりがあり、「初めのうちは大変だけど、子どもたちの成長が分かるとやりがいを感じる」と現場での手応えを伝え、「学びも遊びも学生時代にいろんな経験を積むことが大切」と教員を目指す学生たちにアドバイスしました。