311ゼミ生が群馬県の母校で防災授業/「ゼミ活動を通じて震災の教訓を伝えたいと思う気持ちが募った」とゼミの集まりで報告しました

宮城教育大学の311いのちを守る教育研修機構(防災教育研修機構)が運営する311ゼミナールの学生が4月24日、ゼミの集まりで、母校で行った防災授業の様子を報告しました。

報告したのは群馬県富岡市の出身の4年和田穂乃香さんです。和田さんは母校の富岡小学校で3月、ボランティア活動に取り組んだ際、教務主任に自ら「311ゼミの活動を基に東日本大震災のことを子どもたちに話したい」と申し出て、防災授業が実現したそうです。

3年生と上級生に分けて2度授業を行い、①災害があまり起きない群馬県に生まれ育っても、将来どこに住むか分からないので災害を他人事と考えない、②被災しない側こそ被災した側を助ける意識を持つ、③子どもが早く避難すれば大人も避難してみんなが助かる――などを教え、災害を自分事として捉える姿勢の大切さを説きました。

和田さんの感想としては「同じ学校出身の人が間近に訴えたことで説得力があったようだ」と「手渡しの伝承」の重みを指摘。「ゼミ活動でいろいろ見て聞いて学んだことを、いつか伝えたいという思いが募っていたので、いい機会になった」と振り返りました。

50人ほど集まったゼミ生からは「わたしも子どもたちに伝える機会を積極的な持ちたい」「伝える内容をどうするか、みんなでもっと話し合ってみたい」といった声が聞かれました。