今年度の活動を総括し、互いの学びを共有/311ゼミナール2025年度第7期活動報告会
2月6日(金) 2025年度の311ゼミナール第7期生が、本学730教室において活動報告会を行いました。報告会では、班や有志チームごとに今年度の活動の成果を発表し、学んだことを互いに共有しました。
発表した「環境防災」「次世代伝承」「原発事故被災と教育」「被災地実情」「学校避難訓練」「避難所運営」の6班と、有志によるワークショップや勉強会を行った「南あわじ」「開北小学校」「尚絅学院中学校」「泉館山高校」「輪読会」の5チームによる報告から、東日本大震災やその他の災害の教訓をもとにした伝承、防災教育、防災対応、平時の備え等々の意義や重要性について、確認し合いました。報告会には、ご多忙のところ、ゼミ活動でお世話になった中浜小学校元校長の井上剛様や青葉区区民生活課の佐藤栄進様、朝日新聞仙台総局の三村悠様にもお越しいただき、励ましの言葉を頂戴しました。改めて今年度のゼミ生の活動を支えてくださった多くの方々に、心より感謝申し上げる次第です。
それぞれの活動報告書を末尾に紹介します。

発表した報告書の中で、ゼミ生がまとめた感想から、いくつか抜粋して紹介します。
◎1年生
一年間を通して様々な被災地を訪れ、語り部の方々の話を聞く中で、震災の悲惨さを改めて学んだ。話を聞くだけでなく、実際の被災物を自分の目で見て、津波がどれほど大きな被害をもたらしたのかを実感したことで、これまでの私の防災意識は大きく変化した。また、東日本大震災当時の教員の行動一つで、子どもの命を救えた場合もあれば、救えなかった場合もあったことを知り、教員は強い責任感を持って、その場で最善の判断と行動を取る必要があることを学んだ。311ゼミの活動を通して最も大きく変化した点は、物事を教員という立場から捉えるようになったことである。これまでは震災について伝承される側、指示を受ける側であったが、現在では無意識のうちに、自分が被害者を減らすために何ができるのかを考えるようになった。将来は教員という職を通して、震災の残酷さや教訓をより多くの人々に伝えていきたい。
◎2年生
震災遺構・中浜小学校を訪ねました。児童や教員が一夜を明かした屋根裏の雰囲気は、震災から14年が経過した現在もなお張り詰めたままであり、当時、先の見えない不安の中で命の行方すら分からなかった人々の恐怖や苦しさを思うと、胸が締め付けられるような思いがしました。助かった背景には多くの偶然が重なっていたという話も印象的でありましたが、その経験を決して美談として終わらせてはいけないと感じました。偶然ではなく、必然として命が守られる社会を実現するためには、防災に対する日頃からの意識と備えが不可欠です。今年で東日本大震災から15年が経ち、震災を「知らない」「分からない」「忘れてしまった」世代が今後さらに増えていくことが予想されます。そのような人々 の前に教壇に立ち、命を預かる立場になる者として、今回の視察で得た知見や感じた思いを語り継ぎ、自分なりの形で防災教育に取り組んでいきたいです。
◎3年生
総合防災訓練や語り部活動は、震災の風化を防ぐと同時に、防災教育として他者とのつながりの大切さを強く伝える取り組みであると感じた。私は一昨年頃から、地域社会と強く結び付いた防災イベントが、「郷土愛」という形でコミュニティの結束を高めているのではないかと考えてきたが、これらの活動はその仮説を一定程度裏付けるものであると感じている。地域の歴史や現状、そして共に暮らす住民に対して興味・関心を持たせることが、防災意識の向上にとどまらず、「郷土愛」の醸成にも関わっていると考えられる。これらの考えは、学校教育においても応用できるはずである。震災を経験していない子供たちに対して、災害そのものや被災地が置かれている状況から目を背けさせないために、また、自分や家族の命、さらには地域全体の安全性を高めるためには何ができるのかを主体的に考えさせる授業が必要である。地域防災の在り方を考える過程において、児童生徒が一人の地域住民として関わることができるよう支援することこそが、教職者に求められる姿勢であると考える。
◎4年生
4年間、311ゼミナールの活動を通して、防災と全力で向き合うことができました。春から小学校教員として働きます。自分自身が当時経験したことや避難訓練班として活動をする中で学んだことや分かったこと、気付いたこと、そして視察を通して目で見て、耳で聞いて、肌で感じたことを子どもたちに伝えていきたいです。1つしかない自分自身の命を大切にしながら、「自分の命を自分で守れる子ども」の育成に力を入れていきます。311ゼミナールで経験したことは、私にとって一生の宝物です。貴重な機会をくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。4年間、本当にありがとうございました。
それぞれのグループの活動報告書は以下のとおりです。

