311ゼミナール 5期目のグループ活動が本格始動/避難訓練の視察、生徒主体の避難所運営活動への参加など、被災地の学校現場で活動

登録70人でスタートした第5期311ゼミナールの活動が本格的に始まりました。5月10日には、避難訓練グループが、気仙沼市大谷小学校が実施する下校時避難訓練を視察し、報告書をまとめました。

津波被災した大谷小は、児童が下校時に地震、津波に遭ったときに自力で避難できるよう毎年、下校時訓練を実施しています。グループの代表らゼミ生4人は訓練に同行し、児童の行動や随行する教員の指示を観察し、聴き取りによって災害対応の意識を調べました。

継続して実施することで上級生の避難意識が高まり、自信を深めている様子が分かり、下校時訓練の意義を確かめ合いました。避難訓練グループはこのほか、仙台市の聖ウルスラ学院小学校の学童クラブの避難訓練の企画、運営に参加して、学校避難のあり方を考える予定です。

避難所運営グループは本年度、生徒主体の避難所運営活動に取り組む南三陸町歌津中学校の協力を得て、同校の防災教育の取り組みに視察、参加させてもらうことになりました。手始めに、6月9日に行われたローテーション訓練と呼ばれる総合学習の時間を使った段階的な活動にゼミ生3人が参加し、生徒自ら救急救命、がれき撤去、炊き出しなどの災害時に必要な作業に取り組む様子を視察しました。

避難所運営に関わる意識で生徒の「生きる力」を育もうという同校の方針を実地に確かめ、ゼミ生は防災教育のアプローチの多様性に思いを深めました。歌津中では10月6日に全校参加の避難所運営活動が予定されており、それまでに行われる炊き出し訓練など段階的な活動にも参加しながら、避難所運営グループの視察、調査活動を継続していきます。

その他、防災教育と教材を考えるグループはマンガや紙芝居で震災を伝え継ぐ活動の調査、被災地の実情を知るグループは石巻市南浜地区の避難体験の調査、原発事故被災と教育のグループは東京電力福島第一原発の視察などを予定しています。

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